夏井いつき 17音の旅 第24回 季語「春風」/三春

今日の一句

3月29日(月) 季語「 春風 はるかぜ・しゅんぷう」/三春

高浜虚子(たかはま・きょし) 1874年〜1959年 俳人・小説家。

 39歳で俳壇復帰を決意。伝統回帰への志を掲げた一句だ。と、背景を知るのも学習だが、もし授業でこの句をとり上げるならば、何に対する「闘志」なのか、自由に想像させてやりたい。「闘志」の一語に似合いそうな季語「はる疾風はやて」や「はるあらし」ではなく、なぜ「春風」を選んだのだろうと語り合いたい。ありありと想像し生き生きと語り合うことで、俳句は初めて自分の心に根付く。この句を心に抱いて、人生の丘に立つことができる。そんな授業をしたい。

About the author

1957年、愛媛県生まれ。中学校国語教諭の後、俳人へ転身。藍生俳句会会員。「第8回俳壇賞」受賞。創作活動に加え、俳句集団「いつき組」組長として、俳句の授業「句会ライブ」、全国高等学校俳句選手権「俳句甲子園」の創設にも携わるなど幅広く活動中。TBS系「プレバト!!」俳句コーナー出演などテレビ・ラジオにも出演多数。松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」、朝日新聞愛媛俳壇、愛媛新聞日曜版小中学生俳句欄、各選者。2015年より初代俳都松山大使。

『句集 伊月集 龍』(朝日出版社)、『「月」の歳時記』(世界文化社)、『季語道場』(NHK出版)、『おウチde俳句』(朝日出版社)など著書多数。