夏井いつき 17音の旅 第31回 無季

今日の一句

4月22日(木) 無季

篠原鳳作(しのはら・ほうさく) 1906年〜1936年 俳人。

 東京帝国大学を卒業し、昭和6年に沖縄県立みや中学校(旧制)英語教師として赴任。昭和9年、結婚を契機に母校鹿児島県立第二鹿児島中学校(旧制)へ転任。俳号を「鳳作ほうさく」と定める。
 前書に「てん」とある。作者の人生のどの時点でまれたかにこだわりすぎる必要はないが、南国鹿児島のそれだと分かれば、この「太陽」はますますまぶしく、布の「襁褓むつき(おむつ)」しかなかった時代の懐かしい光景があざやかによみがえる。「かゝげて」は空への視線。「我家とす」は、若い父親の喜びと意気込みにあふれる。

About the author

1957年、愛媛県生まれ。中学校国語教諭の後、俳人へ転身。藍生俳句会会員。「第8回俳壇賞」受賞。創作活動に加え、俳句集団「いつき組」組長として、俳句の授業「句会ライブ」、全国高等学校俳句選手権「俳句甲子園」の創設にも携わるなど幅広く活動中。TBS系「プレバト!!」俳句コーナー出演などテレビ・ラジオにも出演多数。松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」、朝日新聞愛媛俳壇、愛媛新聞日曜版小中学生俳句欄、各選者。2015年より初代俳都松山大使。

『句集 伊月集 龍』(朝日出版社)、『「月」の歳時記』(世界文化社)、『季語道場』(NHK出版)、『おウチde俳句』(朝日出版社)など著書多数。