夏井いつき 17音の旅 第43回

今日の一句

6月3日(木) 季語「六月」/仲夏

正岡子規(まさおか・しき) 1867〜1902年、俳人・歌人。

 六月がくると、この一句が口をついて出る、我が愛唱句だ。六月は梅雨の頃でもあるが、外国から入ってきたジューンブライドなんて言葉のおかげもあり、現代人の季節感覚として「六月」を吹きわたる「れいな風」への共感度は高いのではないか。
 子規は「五月はいやな月なり」ときらった。五月になる度に喀血かっけつし発熱していたのだ。子規にとって六月の訪れは、厄月やくづきが終わったというあんでもあった。六月の綺麗な風を、んだ胸に深々と吸い込んだに違いない。

About the author

1957年、愛媛県生まれ。中学校国語教諭の後、俳人へ転身。藍生俳句会会員。「第8回俳壇賞」受賞。創作活動に加え、俳句集団「いつき組」組長として、俳句の授業「句会ライブ」、全国高等学校俳句選手権「俳句甲子園」の創設にも携わるなど幅広く活動中。TBS系「プレバト!!」俳句コーナー出演などテレビ・ラジオにも出演多数。松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」、朝日新聞愛媛俳壇、愛媛新聞日曜版小中学生俳句欄、各選者。2015年より初代俳都松山大使。

『句集 伊月集 龍』(朝日出版社)、『「月」の歳時記』(世界文化社)、『季語道場』(NHK出版)、『おウチde俳句』(朝日出版社)など著書多数。